実録塗り替え日記11)清掃、ご近所、施主さんにお礼の挨拶。

2020年5月15日

1) 足場がなくなったので床や庭の掃き掃除、工事の為に移動させていたもの(植木はち等)を
                                    元の位置に戻す。
2) ご近所さんに工事中にご迷惑を掛けたことをお詫びする。
       ささやかだが粗品をもって挨拶、工事する側は見落としがちだが足場組の金属音、作業車
         の出入り等々、必ずご迷惑を掛けている。我々は工事が済めば居なくなってしまうが
         お施主さんはずーとそこで生活をしていかなければならないのだから最後の挨拶は
         特に重要である。施主さんの顔をたて、ご近所にもご理解して頂く事になるかと思う。
3) お施主さんにご報告と、挨拶する。
          これと同じものを持ってご近所の挨拶を済ませましたと報告すると、
        「え~そこまでしてくれるのか~、いや~わるいなぁ~」と満面の笑顔で喜んで頂けた。
          此方としては当たり前の事をしているだけなので、そんなに喜んで頂くとかえって
          恐縮してしまう・・・(^_^;)  
          
   最後なので写真を並べて見ましたが表装だけでは決して分からない色々な想いが
              詰まっている自分の作品です。
帰り際の世間話の中で、お施主さんから
「お宅はよその業者と違って、1種類のペンキしか見積もりを持って来なかったがどうしてなんだい?」と
聞かれ、「このペンキがこちらの家に最善だからです」と答える。
ペンキは数千種類ありますが、家の構造や環境、条件に一番適していると思う塗料はそんなには無い
リホーム屋、訪販がその営業手腕としてよく使う上・中・下(無機フッ素・シリコン・ウレタン)から
お客さんに選ばせれば良いなどと云う、そんな単純なものではない。(危険で私には出来ない。)
どう単純なのか?というと・・・ここまできたらもうハッキリ書かせてもらいます
建物には構造状や環境状の特徴があり弾性が必要なもの、庇が無ければ紫外線より酸性雨を優先
考慮しなければ絶対にもたないもの(この段階でラジカル塗料はダメ)、透湿性を優先しなければ
壁内部が腐ってきてしまうしまう構造体や材料、以前にも書きましたが連続気泡体事故に対応して
いるのか?難付着材かどうか等々・・・、
とてもじゃないが「シリコン、フッ素、無機の順番によいペンキなんですよ~」という程度のカタログ上
の話しをしていて何十年も先の、その建物を守るという重い責任が果たせるんですか!!?と、
わたしは聞きたい。
でもまぁ~ 聞けばどうせまた、昨日書いた様に「お前、頭大丈夫か~~~?、ばっか
じゃねーの!!」とけなされるのがおちだから聞かないが・・・・。(笑)(^_^;)
悲しい事ではありますが、これが現実で昨日書いた素人(建築士や営業マン)が、
もっと何も知らないお客さんにもっともらしく説明をしているのが今の塗装業界の一般的実情です。
建築士も監督も営業もペンキを塗った事も無く、その塗料の本当の特質は何一つ知らない
(ニオイを嗅いでも何のペンキか分からない)呆れるほど・・・(笑)
知っているのは人から聞いた話か、カタログに書いてある表装的なことだけです。
笑い話ですが以前、現場で作業している私の横で、
建設会社(上場企業)の営業マンがお客さんに「セラミック塗料というのはちょうどお茶碗の釉薬みたいな
ものです」とか、「ラジカル塗料というは劣化を抑えるラジカル成分が入っている最新のペンキなんです」
なんて説明しているのを聞いて、ビックリして(@_@;)アゴがはずれそうになったのを憶えてます。
「それって詐欺だよ~」(笑)と、
セラミックは論外、うそです。粒子の骨格だけセラミックにいじってあるだけで(親水性を持たせる為)
本質は樹脂ですので有機、お茶碗のセラミックの方は無機ですので全くの別物です。
そこへもってきてお客さんが「そうなんだ~」と目をキラキラさせて深々とうなずいてる姿をみれば
誰でもあんぐりしてしまいます。^^(笑)
それからラジカルだってラジカル制御成分が入って無い塗料なんて1つもないんです
入って無ければペンキは直ぐにダメになってしまう、入ってるのは何十年もまえからの常識!
ただ、商材のキャッチコピーがよいからメーカーが前面に出しているだけ、それも紫外線対策を
考慮しているだけで、それが証拠に塗膜に一番ダメージを与える酸性雨対策はその製品にはない。
だからと言ってダメな塗料というのではない条件によって有効な面もあります。
残念なのは、本当によい塗料・工法の肝心なところが技術的な㊙事項なので書けない点です。
あぁ、また長くなってしまいましたが、
そういう事情で見積りは1種類だけださせて頂いたわけです。
(結果的には何千種類の中から最善のものを選んでいるのと同じ事です。)
だから、10年経ってもついこの間塗ったようにきれいな状態で、安心していられるのです。
「10年?ほんとかいな~?」と思われたらお近くの証拠の家にお連れ致しますので是非
ご自分の目でご覧になって下さい。
お気軽にお声掛け下さいね。
驚くほどの差を実感して頂けるかと思います。
実録塗り替え日記は、
「よくもわるくもあるがままに書く」と云う気持ちで始めたので、言葉をつくってません。
ですから批判口調だったり言葉が汚かったり、訳の分からない小難しい事言ってるなぁ~と
思われる人がいるかもしれませんが、いち作業者のなまの率直な経験と本音ですので
許して下さい。
ありがとうございました。
※ これでもまだ落としている所があるはずである
           

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