実録、サイディング遮熱塗装(塗りつぶし)5 中/上塗り編

2020年9月13日

写真の下の白い部分が下塗り(1回目)、上部が中塗り(2回目)を入れたところです。
P1320349.jpg
  
 
中塗り(2回目)がおわった状態。
P1320374.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
帯下部分の中塗り(2回目)。写真ではわかりずらいですが、乾いた下塗り材が油分を吸うので、
少し艶が引けています。 
P1320362.jpg
 
 
 
 
 
上塗り(3回目)をかけた状態。 炎天下、作業しながら汗だくで写真を撮っているので
自分では撮ったつもりの写真がないっ!! (笑)あれ~おっかしーなぁ? (;^ω^)。
P1320364.jpg
 
ちなみにこの時点で、メーカーの指定使用量の2倍の膜厚がついています。
当然、塗料も2倍使っています。 
P1320366.jpg
昔、爺さんが「ペンキは艶が命じゃ~」と、口をとがらして言っていましたが(笑)(^_^;)
艶があると云う事は、粒子が細かく結合が強い、良い状態で仕上がったと云う事。
昔の職人は理屈ではなく経験で分かっていたんでしょうね。
これが下地処理が良くできていなかったり、材料を適切に調合使用できていないと
ペンキ本来が持っている艶は出ません。
ただ壁に色を置いてくるだけではだめなんです。塗れていればいいわけではありません。
ペンキで家を守ることが目的で大切なのです。
(艶の説明は言葉では難しいので、ご近所で塗り替えた家と、艶を見比べてもらえれば
 分かりやすいかと思います。)
 
 
 
P1320390.jpg
このへんから上塗りをもう一度塗る作業をします。
P1320391.jpg
 
 
下の写真をよく見てもらうと「あれっ」と思うかもしれませんが・・・ここから先が当店の本領発揮、
技術力(偉そうですいませんm(__)m)を順次お見せしていけるかと思います!
P1320370.jpg
※本領発揮とは、目地カバーの事ではありません。この工法も見たことが無いと思いますが・・・
 
 
 
 
この目地カバー工法は、ネットで調べてもらえれば分かるのですが、塗替えで他社で
やっている所はありません。うちの伝統工法です、同業の職人仲間からはよく皮肉で、
(ーー;)「それっ、ペンキ屋の域を超えているよ~」(非難混じりの強い口調)と、
いぶかしげな目で非難されてます。それをネットで公開したら・・・
よけい敵だらけになってしまう。いま、少し後悔のこころが芽生え始めています・・・
冒頭で「お見せします」と言ってしまったので、なりいきで書いていますが本当はきつい状態。
P1320372.jpg
シルバーの目地カバー(SGL鋼板)設置したところです。
サイディング最大の弱点、コーキングにオートンイクシードをふんだんに使っているので
ここまでの必要はないと思うのですが、使うことになりました。(笑)^^
理由はシーリングの弾性に厚く塗った塗料がついていかないので塗膜の表面に亀裂が入る
可能性が否めない為。
ですが、あくまで可能性で、むしろ入って無い家が無い。亀裂入ってもトップコートだけなので
防水性にはなんら問題はない。
 
これを防ぐ為に、とあるメーカーは「塗装を終わらせてからコーキングをして下さい」と言うが
現実的にはお施主さんに負担がかかり過ぎるので無理。それと質感が変わるので美しくない。
目地カバーはSGL鋼板を特注で作ったものを使用します。
 
 
 
P1320409.jpg
その上から更にもう一度塗ります。もちろん見えてる外壁全体です。 
 
 
P1320422.jpg
近くで見ると塗膜の厚みが分かると思いますが、これでも不十分です、先々を考えると懸念が残ります。
パラペット周りは雨ざらしになる場所で一番先に傷みます。油分が先にとびますので10年、20年先を
みると、まだやる事がある必要性を痛いほど知っています。(その先の処理は企業秘密)
友人からの指摘ですが、写真は塗った直後では無く、翌日乾燥してから撮ったものです。
それとピカピカ光っているのは嫌だと言う方もいらっしゃいます、艶を消す事も出来ますが
艶消しは艶ありと比べ一般的に3割耐久性が落ちると言われています。(落とさない裏技もあります)
 
 
 
たとえば下の写真は参考です、塗って3~4年経過してますが、こちらの家は10年後も
塗装したてのきれいな状態を保つように細工が掛かっております。
P1330381.jpg
 
 
 
P1330383.jpg
いっけんピカピカ塗り立てのようですが、やはりベランダパラペットは外壁で一番過酷な環境下なので若干
油分が飛んでいる気がします。若干です。
ですが、ベランダ特有の汚染も無く、塗装前に処理をしたクラックも再発なく、経過年数からみても非常に
安定している状態。10年後がたのしみ。^^
※当店では、ヒビの補修跡は一切出しません。例えそれが、難しいかけ落しの外壁であってもです。
 又、補修後その場所にヒビが再発した事も一度もありません。祖父の代から培われて
 きた技術ですので、門外不出です。
 (今のところ、同業者でこの技術をもった人や、使用している建物は一度も見た事が有りません。)
 
 
それから「なぜ、そんなに膜厚にこだわるのか?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが
車の塗装もそうですが、メルセデスのような高級車が、いつまでも永くきれいでいるのは
塗料や技術もさることながら塗り重ねている回数が違う多いのです。
 
塗膜はミクロの単位なので、少しの差が大きな差になって直接はねかえってきます。
ここの説明は難しいのでやめます、簡単にいうと車の塗装と同じです。
 
 
ここまでの作業で半分チョットです。 
 

このページの先頭へ戻る