実録、サイディング遮熱塗装(塗りつぶし)8 付帯工事:雨樋編

2021年5月30日

塗るという作業に関しては水切りとあまり変わりません。
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手塗りで刷毛筋、ローラーマーク、ダレ、溜まり一切無く、毛1本残さ
ない。新品と見分けがつかない仕上げ。(昔はたくさんいた職人の技術)
 
 
 
 
ちなみにこの技術は、棟数を多くこなしているところ(仕込みや手間が掛かるので)や、今時の若い子には
系統(料理と同じで仕込まれ方)が違うのでチョットだけ・・・難しいかも・・・
 
悲しい事ですが(T_T)
中には手間が省略できるので外壁と同じ色で塗ってしまってるケースもあります。
 
ご近所や知合いで、塗装した家があったらこの部分(雨樋・水切の様な平滑面です)を間近くでよ~く注意して見て下さい。近くで見ないと毛1本の違いが分かりません。
 
 
 
参考までに載せときますが、これが今の一般的な職人の仕事です。細かい凹凸真ん中辺りに塊があります。
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  大工と同じで、伝統技術が失われつつあるのはわれわれの業界でも同じ
  さみしいことです。
  
 
 
ゴマカシがきかない場所なので、
※職人の技術力(腕のレベル)が顕著に出てしまうところです。
(職人目線で見ると、一事が万事で他の作業も同じ感じ)
 
 
 
また、此れから工事される方がいらしたら施工した家(現物)を見る事も大切です
特に年数を経過した家です。塗りたてはみんなきれいなので・・・
 
 
 
全てとは言いませんが、大手だから安心~♪とか、
テレビ宣伝しているから大丈夫とか・・・
好きなタレントをCMで使っているから~とか・・・あっ、これはうちのばあちゃんかぁ~(笑)(^_^;)
 
 
技術系の仕事にそういうのはあんまり関係ありません。
(日本ではメーカーでは無く、町工場がその分野の最先端技術を持っているのと同じ)                      
 
     料理だって、全国に支店も無く、社員も数人しかいないが
            美味しいお店はあるんじゃないかなぁ~?と思います。
 
大切なのは誰が現場に来て、どういう仕事をするか、
  
 
個の持つ技術、経験、洞察力です。
 
 
もし、私が動けなくなって自分の家を塗って(保守)もらうとしたら
地位や名声(知人・友人・身内で大会で賞を貰っている・組合の理事をしている等・・・沢山いるが)
そんなもの無くてもよいから高い所、見えない所、人が気が付かない所を
見過ごすことなくキチンとやってくれる誠実な人に頼みます。  人柄です。
 
 
間違っても下請、孫請け業者が来るところには頼まない。(笑)(^_^;)
 
 
 
社員が多くいる所もおなじかなぁ~?
 
あっ…思い出した・・・社員といえば、話は少し横にそれますが、
私のおとうと弟子も、今では社員30人下請入れると100人近く、年商7億、大手ゼネコン、
省庁の仕事を右から左にバンバンこなしている大社長になっていますが実情は、ほぼ人工だし状態と言ってた。
というか、そうじゃないとやっていけない、もう引くに引けないのでつらいと・・・
なので彼は夜、酒を飲まないと寝られない(超超下戸)のだと
そんな彼が彼の会社の前で高級外車を前に(私のは軽トラ)立ち話している時に
「一緒にやっていたあの頃が一番たのしかったぁ~~~」と
しみじみ苦笑いしていたのを思い出しました。(だからやめろといったんです)
 
 
 
私に言わせれば・・・会社を大きくする事には、なんの価値も意味もない。
ムリに無理を重ねて
 
虚栄、虚像の追及・・・もし我欲を満たす事でしかないのなら心の中はいつも北風が吹くだけ
大きくして・・・で、・・・どうするの~??
 
 
 
ただのないものねだりでしょう?と、・・・こういう事を言うと、
妻から「お客さんから性格の悪い変な人だと敬遠されちゃうから絶対ダメ!」と叱られるけど
別にいいの、どうせ性格悪いし変な人だから ^^
かいちゃお~~♪^^
 
人はどれだけ、困難だらけの人生で・・・誠実に誠実に生きぬくのか、(これ、きれい事では無く一番、強さを必要される辛い事。)・・・生きたのか
 
それしか死んで持って行けない・・・とおもう。
 
子供たちの心の奥に残せないんですよ・・・表面的なものはすぐに消えてしまう。
色あせてしまう。
 
さいわい、わたしにはお手本を見せてくれた恩人がいます。
思い出すだけで胸がむせかえり、目が熱くなる死んでも死んでいません。
 
 
話は大分それちゃいましたが・・・で、なんでしたっけ・・・??
あっそうそう
 
会社の大きさ、地位等・・・に惑わされるとまず、失敗します。
 
職人仕事は現場が全て、誰がやるかです。
 
 
 
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拡大写真。
 
 
 
 
 
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塗装前
 
 
 
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塗装後
写真がないので角度と場所が違うのですが、同じ家なので仕上がり状態を見てください。(手塗り仕上げ)
 
決定的違いは雨樋の場合、塗るだけではダメだということです。
 
 
経年劣化からくる勾配調整やジョイントの劣化部分の補修作業等は当たり前、
 
悲しいかな新築時の職人の技術不足や中には手抜き工事等もあり、
 
これも塗装屋には関係ないからといって放って置くわけにはいかない、結局は色々な手が加わります。(^_^;)
 
下に、いままでにやったほんの数例を乗せておきます。
 
例 1)デンデンが経年劣化で脆くなっているので交換(パナソニック製で
    メーカーがしっかりしているので今度は簡単には割れません)
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  2)軒樋の排水口が狭く詰まってしまっていれば詰まらないよう排水口を大きくする
 
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工事をした職人しか分からない知らない事ですが、軒樋の間隔が狭すぎて落ち葉が詰まり
腐って土になり雨樋が機能してません。8ケ所全てそうなので技術不足と判断します。
 
 
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こんなのもあります。これは市内でも名前の通った大手建設会社の工事ですが
監督すら目の届かない見えないところ、明らかに職人の手抜き工事、人間性の問題です。結局は人です。
見ていて不愉快、どうせやるのならちゃんとやろ~よ~~~!
 
 
 
 
 
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DSCN8176.jpg又、数年して詰まらない様にコアホルソーで大きく開けておきます。
 
 
 
3)写真はありませんが、軒樋ジョイント部分の補強作業
    4)勾配調整
     等々・・・あげれば切がないほど実作業は沢山あるのですが、ここでは省略します。
上の作業は料金は頂いてません、赤字になる(此れだけではなく家一軒となると
色々な部分の保守作業が出てくる)ので、いつも妻にしかられてます。
それと、宣伝用と言う人がいましたが、違います、必要だからしているだけ
又、言われてしているのでもありません、言われてやる様では他は見落とすと云う事だからダメ
 
使命感でやることに意味がある・・・これはわかる人にしかわからない。
このブログは作業をそのまま載せているだけ、ただそれだけです。
 
 
 
あと、分かりずらいかもしれないので、後日、此れはいかがなものかと考えさせられる例も挙げておきます。
見比べてみると参考になると思います。
 
チョット中途半端ですけど時間がないので失礼します。
 
 
 
 
前にお話しした。
※見れば子供でも分かる塗装職人の腕の善し悪しのポイントでした~~♪^^
 
 
今日は、感情が入り過ぎて少し重い話になってすいません。
 
 
 
5月9日(日曜日)
久しぶりに現場を離れ、お店でゆっくり。
お昼に最高のご馳走の胡麻おにぎり(大好物、いつもこれだけ)を食べてたら
猫につまみ食いされちゃった~~(>_<) なわけニャ~^^か❓ DSCN9410.jpg

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