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破風板と雨樋等の塗装工事。
破風板と雨樋色は、帯や見切り板と同じで、その家のイメージを大きく左右する重要なポイントとなります。
たとえば、施主様が「黒で塗ってください!」と、言われたとしてもそのまま黒を塗る様ではいけない。と、・・・
若い時、叔父に指導されました。
叔父が言うには、お施主様は素人なのだから黒と言っても色々あることを知らない、だからチョコっと色を作って説明しなさい。と、
推測ですがその意味は、
1)原色の真黒は他の色とのバランスが難しい。
2)原色の真黒は強すぎて、毒々しさが出てしまう。(原色の黒が好きな方は良いと思います。)
3)原色の真黒は数年後に、汚れや蜘蛛の巣等が、非常に目立つ色である。
余談ですが、白も同じで真白は汚れが目立ちあまりきれいではないのですが、これが不思議な事に赤や黒を数滴切ってやると
グッと白本来の色が伸びてきて綺麗なのです。当然、埃や砂汚れ水垢等も目立たなくなりいつまでもきれい。
これらは、生粋の塗装屋であれば、何言ってるんだよ、「そんなの当たり前のことじゃ無いか!」と思われるかも知れませんが・・・あえて基本中の基本を書いときます。
理由は悲しい事ですが、そんな基本すら知ら塗装職人があまりにも増えてしまっている事に業界の危機感を覚えるからです。
それらを踏まえて破風板と雨樋、付帯塗装工事を致しました。
軒樋塗装工事(集水器より左が塗装されています。右側はヤスリをかけ清掃した状態)
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参考までに・・・
清掃前はこんな感じで触るとザラザラした状態、ヤスリを掛けると静電気で削れたプラスチックのカスが付着するのでシンナー(水は✖)で拭き取ります。
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下の写真のように雨樋はすべて刷毛で塗ります。
毛先に力が加わると刷毛筋が出ますので刷毛をテープで固定しはけを握る力を極力なくして塗装をします。
塗装前
塗装後
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・光の加減で黒に見えますが違います。
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軒樋の写真ですが丁度、右側に写っているのが黒です。(黒がお好きな方は黒でも良いと思います。)
この写真では明るいグレーに見えますが、全景から見ると人間の目は黒と判断します。
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・私的には真黒は少し強い気がしてしてなりません。
※上下2枚の写真は当社の工事ではありません。他社施工です。参考までに・・・(ヤスリを掛けないと左上部のように、ひどい吸い込みムラが出てしまいます。)
掛けていてもプラスチックの痛みが激しいと多少でてしまいますので、薄皮一枚をむく程度のペーパー掛けがとても大事になってきます。
下の写真は当社の施工です。(上は違います。)
下の軒樋は一見、黒に見えますが人間の目は他の色と比較して色を決めていますので、黒と錯覚を起こします。
実際はかなり白を入れて作っています。
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2階の出窓の上部塗装です。
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・水切りプレートを塗ったところです。
・近くで見たところ
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