現場にきた妻に「壁ぬってないじゃな~~い!?」と言われる:;(∩´﹏`∩);:

2023年1月26日

妻が現場に来て、遠くから見て「壁ぬってないじゃない~~~!?」 (>_<) 2週間なにやってたの~?と、

いわんがばかりの強い口調で言うので「え~~~、よく見てよ~~~張り替えたんだよ~~~!!」と^^笑いながら言い返しました♪

 

張り替えたのは嘘で~す♪^^

多彩色2色塗装をしました。(厳密には3色、クリアー塗装含む計7~9工程です。後でご説明しますね) 塗装後⬇

 <磁器タイル調塗装仕上げ>   pcで見て下さいね~♬^^

上の写真を見てどうおもわれますか? <拡大してよ~~~く見て下さい>

「これ塗装したの~?」と、妻と同じように思われますか?(黒いポツポツは石目デザインで、クリアー材料に入れているものです)

磁器タイル調の多彩色仕上げですが、髪の毛1本分でも目地、タイルのどちらかに付着すると線が崩れて、この質感はでない。(PCで見られた方が画面が大きくはっきり分かります。)

 

一般的な多彩色工法のわずかに残る「塗りました~~~」と云う残念感がみじんもない新品より綺麗!^^

色調、質感(色と艶のバランスが重要こちらは3部艶)、均一な塗料の厚み(ミクロ単位)、髪の毛一本ずらさない刷毛捌き、これ、もうわたしでも出来ない。脱帽の域です。

簡単に説明すると、下の写真↓が塗る前の壁です。見比べて頂くと分かりますがビシッと引き締まったタイル調の上品な高級感は、塗った後の方が遙かにあると思います。^^

          塗装前

これはあくまで職人個人の技量のなせる技。 料理人と同じですね。

会社のネームバリューとか大小なんてのは一切関係ない。

たった一人の職人の技量の問題です。恐らく何百人に一人いるかいないかでしょう。あまりにも完璧すぎて妻が見間違えるのも無理のない話。

         塗装後⬇

これを塗った職人は私の2番弟子?(1番弟子はすでに先に自称している子がいるので・・・)、1級の試験の時、わたしの心配をよそにダントツ1番、30分前に全ての作業が終わり(早い人で15分前ぐらい)、試験管に完璧と言わしめた天性の素質のある子です(しかも吹付けタイルはたった1回教えただけ)♡^^天才というやつですね。

下の写真は、中塗り全面塗り作業  ※1)中間の作業は山ほどあるので、ここでの紹介は省略します。

・小さな色見本帳を見てもお客様は分からないので、4種類の色を大きく試し塗りして、その中から選んで頂いたものをタイル調に仕上げてていきます。

・下の写真は、目地を細かく塗っていく作業ですが髪の毛1本のずれも許さない細かい仕事。コレを要求すると大概の職人は逃げ出しま~~す(笑)素質の問題ですね(笑)^^

・面白いんですよ~~、このハケ入れ作業は・・・

とても繊細な作業で一見すると、ハケの毛先に神経がいっている様に見えますが、そうではないんですね脱力し身体の中心に意識を置くんですね~~^^手先に意識があると余分な力が入ってうまくいかないいんです。面白いでしょう。^^

・縦横の線が一糸みだれず塗るのは中々大変です。それをなんなく軽~く♪やってます。

 

塗料の種類によっては吹きつけもします。車の塗装でも使われるドイツ製の低圧温風塗装機を特注カスタマイズしたもの。

 

二十歳そこそこで、うちに来て重箱の隅をつつくような(笑)私の細か~いうるさい小言をさんざん言われ続け、言いたいことがあっても一切言わず、(ほとんどの人は言うか、ないしは思う、その人間はそこまでですが、彼の場合は真逆で「ありがとうございます」と感謝で受け止め伸びてゆく。この時点ですでに何百人に一人です本当の意味での強い人なんですね。その苦しい修行を続ける根性をもって、その上で卓越した天性の才があるのですから、もうかないませ~~~ん♪^^(笑)  わたしも白旗あげま~~す 🏁\(^_^)/

今回の事を通して、良い工事や仕事を(職人技)を欲したときには、どこに頼むかではなく、誰に頼むか、それも実際に現場に来て作業をする人間だと究極の部分を改めて確信しました。

 

大きく成長してくれてありがとう。

涙が出るぐらい嬉しいよ。

ついでに少しだけ、工事の写真を紹介しておきます。(実作業のほんの一部です)

塗装には直接関係ありませんが、エアコンの穴にパテ処理が無く空洞でした。これでは熱は逃げるし虫は入いってくる状態なので、頼まれていないですが直します。(4カ所施工)

パテ処理をして、ビスも錆びていたのでステンレス製に交換。

・この留め金具も錆びていたので、すべてステンレス製に交換しました。

 

雨樋の留め役物の清掃と点検整備。

雨樋内部の補強補修。

・破風板の釘も先々にいっても錆が出てこないようヤスリを掛け、強力なさび止めを施工。

 

・追加で依頼された物置塗装も、「新しく買え替えたの~」と思う仕上がり。「塗りました~!」と云う残念な塗装跡は一切が無く新品同様。拡大して見て頂ければ・・・

口幅ったい様ですが、よく見るペンキで塗った跡がある塗装と、新品同様と見間違えるきれいな仕上がりの塗装の違いは技術力です。

素人や未熟な職人は手際が遅く乾燥してしまうので、どうしても「塗りました~」というハケ筋(こすった線)やローラー跡(凹凸)のざんねんマークが残ってしまいます。

塗装工事は、じつは塗る作業は2割、下地処理に8割のエネルギーを使います。見えない部分がとても重要なんです。

・灯油タンク塗装。

・電気の絶縁テープも溶けはじめて危険な状態なので巻直し。

・お施主様の意向でアンテナも交換。

追伸、※1)で前記した工事内容は

まず最初に ①壁を真っ平らにするために下地の垂直を出す作業。(釘締め、ビス留め、何千あるかわかりません。お施主さんは壁を半日以上叩く音を聞いているのでもしかしたら?うるさくてごめんなさい)

②シーリング工事 オートンイクシードペール缶使用

③高圧洗浄工事

④下地調整剤塗布工事 下塗り

この間に、調色作業、色の試し塗り・確認

⑤中塗り塗装工事

⑥横目地の補修シール工事 (中塗りを入れると隙間があるヶ所は陰で黒い線としてハッキリ出る)

⑦上塗り塗装工事

⑧目地の塗装仕上げ工事

⑨UVクリアー塗装 石目調の柄のつく黒い粒が入っているものは1社しかない

⑩UVクリアー塗装 2回目

以上が内訳、外壁だけでこれだけ手間がかかっていて、他にも沢山の部所があり見えない部分の作業を入れると、とてつもない手間を掛けた仕事です。

 

正直、利益は薄いですが、この手間を掛けさせる原動力は、お施主様の人柄良さと御人徳である事は、お仕事をさせて頂いている中でヒシヒシと肌で感じておりました。

M様、奥様、この度は本当に気持ちよくお仕事をさせて頂きありがとうございました。

職人一同、心より感謝と御礼を申し上げます。

ありがとうございました。

m(_ _)m

 

 

 

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