美しさ・防水・長期保護の3要素 (1

2024年5月17日

最も良い塗装改修工事とは、美観・防水・長期に亘る建物の防水保護の3つの要素から構成されます。

ですが、建物は様々で、はじめに家の現状をよく見て、最適な対処することが大切。

ぞくに云う見立てと云う作業ですが、この見立ての出来ない業者があまりに多いので驚かされる。

(スマホでは、繊細な質感、微細な部分が分かりずらいので、パソコンで御覧下さいね^^7。)

こちらのお家は2Fはモルタルのクラック誘因目地が入っていないタイプ(将来どこにクラックが入るか想定出来ない)

そのため将来を見据えて高弾性防水厚膜を2回塗布、伸び率400%以上のもの

1回目はシーラー、2回目高弾性防水、3回目高弾性防水、4回目5回目は弾性ラジカル塗装の合計5回塗り仕様

とても手間の掛かる作業ですが、この3週間、完全に晴れたのは6日間だけ、高弾性は超厚膜なので乾燥が遅くとても困惑しました。(表面は乾く)

ですが、将来も安心していられるようにするには、どうしても必要な時間と作業。

まずは、ヒビの補修、洗浄、下塗りの後に、高弾性を壁に均一量くばり、それから模様を整えていく、この作業を2回繰り返します。

・黄色い部分が元の外壁で、柄が変わるぐらい厚く塗ります。

この後に、上塗り塗装をします。

 

ちなみに、下の写真は、うちの近所で高弾性を使用しながらも、と~ても残念な現場があったので、参考になればと思い紹介しておきます。塗装して2年目ぐらいの状態です。

まず目に付くのが、ヒビの補修跡。これは絶対に無い!⁉(>_<) 技術力がたりないというよりそれ以前の問題。基本中の基本が出来ていない。

塗装工事はなんの為にするのか? きれいにする為にするのじゃないのですか? 例えるなら綺麗になるために美容整形に行って、メス跡が顔にガッツリ残っているのと同じです。

顔に傷跡が残っていては、たして綺麗になったと言えるのでしょうか? わたしは綺麗とは思わない。

そして使っている高弾性材もかなり量が少ないため、もうすでに細い亀裂が入って防水切れしている。

これではなんの為に工事したのか?疑問に思う。

塗装工事の3要素。美観と保護長期に亘る防水保護。これをはじめから満たしていないようでは、お客さんがかわいそう。

 

モルタル塗装工事の話は、ここまでにして

次は1Fサイディングの部分の工事です

この工法はマスターしている職人が少ないので皆さんあまり見たことがないと思います、わたしもあまり見ないですけど(笑)  WBアート多彩色工法

こんな感じになります。

塗装前

シーラー+中上塗り塗装3回目ベースです。

塗装4回目のパターン色付け

 

塗装前

塗装後

拡大すると、こんな感じで2色混合、あまりにも塗った感がないので近所の方によく「壁張り替えたんね~♪」と言われれ、違う塗ったんだよ!と言っても、キョトンとした顔をされるだけ。職人としてはなんともビミョ~な気分。説明しても理解してもらえない。(誰が塗ってもこうなるのではなく、職人の腕が大きく出ます。)

シックで落ち着いた感じ綺麗ですよね、近くで見るとよくわかりますが、2色混合です。

 

まだ途中ですが、モルタルとサイディングのバランスも良好です。(色合いや柄のバランスがとても難しい)ついでに又、上のモルタルの話をしますが、2F壁のモルタルですが補修した跡は一切残っていません。まぁ当たり前の事ですが・・・⬇黄色い壁に白い線が見えているところが、ヒビのコーキング補修跡、塗装後には一切痕跡はありません。 上の写真をよく見てくださいね⬆

御近所で、こういう工事は見たことがないと思いますが、動きの大きいお家の場合、ここまでやらないと将来的(防水面で)に安心が出来ない。

 

工期が長くなりお施主さまには大変ご迷惑をお掛けしますが、何十年という長い目で見たときには今の手間が(乾燥時間を含め)とても大切、あとで生きてきますので、いま暫くご辛抱ください。宜しくお願い致します。

 

雨戸戸袋の塗装のためにブースを作り

風もほとんど無いのですが万が一の為、車両をシートで養生をします。(よく聞かれる保険も建設業第三者賠償保険2億に入ってます)

 

車両塗装にも使われるドイツ製低圧温風塗装機を使用、仕上がりの美しさが違います。⬆

・ベランダ防水の下地調整剤プライマー塗布、乾くと透明になります。

⬆上塗遮熱ウレタン防水材2回塗布後

じつは、この下地調整剤塗布工事が一番肝心で、一度失敗すると次から次と時間とともに少しずつ剥がれてくる始末の悪い現象が起き取り返しがつかなくなる。

向かって右上のハガレは、下地に少しでも湿気が残ってたり、プライマーが適してないと起こる花咲現象です。⬆

以前、うちでもお施主さんが塗った後、うちで塗装して事故が続き、酷いめにあった経験があり、前に塗装されて事故が起きる可能性がある場合、その都度確認して頂くようにしております。そのぐらい神経を使い重要なのが下地処理です。

痛んでいた雨樋も交換しました。⬇

雨樋工事の軒樋吊り金具。上が今まで付いていたもので、下が新規に付けるものです。ステンレス製で錆も出ず、何より強度が高いので先々安心していられます。踏んでもびくともしない曲がらない強度があります。

金具を取付けたところ。勿論、取付けビスもステンレス製です。

パナソニック製の軒樋を取付けたところ。⬆

上から見るとこんな感じでついています。

 

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