これから塗装工事をされる方の参考になればと思いのせます。
特に壁に黒いコーキングの跡があるお家。
※詳細な部分が分からないのでパソコンやタブレットで見てくださいね~♬ ^^
こういう現場は、工事のはじめで仕上がりが決まってしまう、あとではどうにもならない。きわめて最初が肝心な現場。
壁に残る汚れた無数の線、これよく見かける光景ですが、前に施工した業者がヒビの補修をした痕です。
その時に使った材料が、お風呂場などで使用する安価なものなので、数年するとこうなる。
施工した当初はきれいなのですが、時間がたつと、成分であるシリコン油が表面に出てきて、その油に砂埃等が付着し黒くなってしまってしまう。お風呂場用だけに防水力が強固で、とても取り切れるものでない。変成シリコンも同じ症状が出ることがあります。
その取り切れるものではないものを、とてつもない時間、労力を費やしてとったので「腕が痛い…」が、お題になりました~♪^^(笑)
「あれっ、じゃぁ~とれるんじゃないかよ~!!」思われる方もいるかと思いますが、そういう方は取ってみてください。その意味がわかります。まぁ~とれませんけど・・・
さて講釈はさておき、近くで見ると・・・⬇ こんな感じで周辺にまで広い範囲で油が染み渡っているのが分かると思います。これがシリコン油、可塑剤と言われるもの。
油膜の汚線があちらこちらに見えます。本来のせっかくのいいお家が、あまりにも・・・もったいない(>_<)
・ベランダ玄関周りにも・・・ここは家の顔。⬇ベランダの拡大写真
⬆前の業者さん、施工跡。
下地を痛めないで手作業でシリコンを拭きとるのは気の遠くなる超重作業(^^;)。だからこれをやる業者はいない。正直言うと、いままでこれをした業者は見たことがない。いたら教えて欲しい。
⬇完全に取りきった状態
↓玄関脇(玄関はとても重要な家の顔です)※繊細な工事なので、細かい細部が分かるパソコンで御覧下さい。
⬇下の写真、まわりの油分を含め、ここまで完全に取りきらないと、又、同じ黒い線が出ます。
⬇新しい防水コーキングを施工したのち下塗りを塗ったのですが、場所的には真ん中より下あたり。サッシに付いてる紫色のテープの重ね部分を目印にして頂くと場所が分かりますが、コーキングの跡を一切残さない特殊工法なのでわからなくなってます。
・⬇上塗りを塗り上げたところですが、もう📷写真を撮ってる自分でもどこだか分からなくて困ってしまいます。(^^;)まぁ~それだけ、綺麗と言うことだからいいんですけど・・・
⬇施工前
⬇施工後
※ここはとっても重要。モルタル壁でありながら一切ヒビの補修跡は残しません。手術のメス跡と同じように考えて頂ければよいかとおもいます。
⬇施工後
⬇施工前
⬇施工後
⬇施工前
⬇施工後
それと、おそらく、こういう技術的な地味なブログを書いているところは他には無いかと思います。
簡単な施工前後の写真はよくありますが・・・。ほとんどが表面的な施工前後が多いようにお見受けします。
ただ工事とは本来、技術系でありマニアック度の高いもの、派手な宣伝とは真逆に位置します。
どう捉えるかは、個人によってそれぞれですが、業界の裏も表も知っている私達からすると、あまり宣伝にお金を掛けているところは、いかがなものかと疑問符が残ります。。
このような症例のある家に限らず、これから工事をお考えになっている方は、「工事とは技術=職人の腕(料理の調理師と同じ)」派手な宣伝やイメージにまどわされず、誰が料理をするのかをよく考え、そしてその上で、いろんな業者さんにお話を聞くのが、失敗しない最善な方法かと思います。(偉そうな事を言ってすいません。)
ですので、当店では工事内容を含め最低3~5件の見積もりの比較検討をお薦めしております。
わからない世界、特に塗装工事は高額で、一度塗れば何十年も毎日見るものですので慎重に、くれぐれも慎重に時間をかけてご検討下さい。
どうか、みなさまが良い工事ができますように。